皆さん、こんにちは。R-Hack編集部です。
楽天グループに、公認の「クラブ活動」があることはご存じでしょうか?趣味、嗜好、興味関心、教養、出身地、ライフステージなど、同じ価値観や共通項を持つ従業員が交流を持つことでコミュニティの形成を助け、部署間を跨いだ交流を促進することを目的とした制度で、現在およそ50のクラブが運営されています。
今回は、クラブ活動紹介の第一弾として、グラフィックレコーディング部、略して「グラレコ部」について、普段の活動の様子と、先日開催された「Rakuten Technology Conference 2022」での取り組みを、管理人 Karin さんより紹介いたします。
INDEX - 目次 -
1. グラフィックレコーディング(グラレコ)とは?
2. 初心者大歓迎の社内クラブ活動、グラレコ部
3. 「Rakuten Technology Conference 2022」でグラフィックレコーディング!
4. 大事なのは一歩踏み出して描いてみる気持ち
グラレコ部についてご紹介する前に、「グラフィックレコーディング」という言葉を初めて聞かれた方もいらっしゃると思いますので簡単に説明したいと思います。
グラフィックレコーディング(略してグラレコと呼ばれることが多いです)とは、ミーティングや講演の内容を、文字とイラストを使って記録する方法のこと。文字だけの記録とは異なり、文字とイラストで「図解」することで、その場で語られた内容をビジュアルで直感的に共有できる手法です。グラレコはプレゼンテーションやディスカッションのあるイベントや会議で活用されることが多くあります。
楽天社内でも、カンファレンスのトークセッションや、社内のナレッジ共有会、活動発表などの場で使われることが増えてきています。
楽天グラレコ部は2019年に有志による活動がまず始まり、2020年1月に会社のクラブ活動として公認されました。毎月1回1時間、みんなで集まってグラレコを描く練習をしています。参加メンバーは、様々な事業部から集まった70名ほど。日本人が多めですが、外国籍のメンバーもおり、デザイン・マーケティング・開発・データサイエンスなど幅広い職種の人が集まって活動しています。
スキルレベルは初心者から経験者まで幅広いですが、クラブ活動において求められるスキルというものは何もなく、気負わずに楽しんで描くことを最も重視しています。初心者でも楽しむ気持ちとペンさえあればグラレコの第一歩を踏み出すことができるクラブです!
練習会では、毎回1つお題を決めて描いています。お題は、図形や線を描いてみようといった基礎的な内容もあれば、似顔絵を描いてみる練習や、「今年の抱負」や「最近はまっている食べ物」などのテーマをひとりずつ話しながらまとめたりなど、様々です。描く方法は自由で、白い紙に描く人、iPad などのデバイスで描く人など自分に合った方法を選ぶことができます。
基本的な流れとしては、各々お題に沿ったグラレコを描き、完成したらグラレコ部のグループチャットに画像を共有します。最後に皆で見ながら「この表現方法、良いね!」とか「ここが難しかった」など感想を言い合います。
グラレコで一番難しいのは「情報を図や絵を使ってどう表現すれば伝わるか?」といういわゆる「図解表現の語彙力」なのですが、同じお題で描いたものを共有し合うと、他の人がどう表現したのか答え合わせできて、発見につながります。
未経験でも少しずつ練習を重ねて自分らしい表現スタイルを確立したり、参加したイベント内容をグラレコでまとめる実践をしてみるなど、グラレコ部をきっかけに活動を広げる人たちはたくさんいます。
「Rakuten Technology Conference 2022」でグラフィックレコーディング!
グラレコ部は、普段は上のような練習をしていますが、時々、楽天主催のイベントで「グラレコ描きませんか?」と声をかけていただくことがあります。
2022年11月19日に楽天本社「楽天クリムゾンハウス」で行われた「Rakuten Technology Conference 2022」でも主催の方から声をかけていただきました。(実は2019年の Technology Conference でも描いています!)
「Rakuten Technology Conference」とは、楽天グループのテクノロジー部門が開催しているイベントで、2022年は 1,300 人以上の方が会場に来訪されました。テクノロジー領域において国内外の著名テック企業のエンジニアやリーダーをお招きし、様々な講演が行われます。楽天グループが今年のテーマとして掲げている「Tech & Green」をメインテーマに、データ、AI、フィンテック、モバイルテクノロジーなど、テクノロジーの未来を語ります。
当日はグラレコ部の有志 6 名がオフライン・オンラインで集合し、21 個のセッションを分担して 1 枚の大きなグラフィックレコーディングにまとめました。
当日準備〜完成まで
グラレコを貼り出す場所は カフェテリア の黒板です。まずはじめに模造紙を5枚貼り合わせ、全長5メートルのキャンバスを用意します。カンファレンスが始まったら、各々が担当する講演を聴きながら、A3サイズの紙にプロッキー(カラーペン)で描いたり、iPad を使ってデジタルで描いたりして内容をまとめていきます。デジタルで描いたものは完成後にプリンターで出力します。
描き終わったらこのように貼り出していき、その周辺にも絵を書き足すと、徐々に白い模造紙がグラレコで埋まっていき・・・
全てのセッションが終了し、全21枚の「Rakuten Technology Conference 2022」のグラレコが完成しました!
中央にある題字を書いたのはグラレコ部の部長、Ai さん。このグラレコの全体企画や構成を担当しました。ちなみに今回参加した6名のうち、実は2名がグラレコ初挑戦のメンバー……!全編英語かつテクノロジー系の専門的な話題が多い中、初挑戦とは思わせない素敵なグラレコを完成させました。
グラレコを通じたコミュニケーションも活発に
カフェテリアで行われたアフターパーティでは、参加者同士でグラレコを眺めながらセッションの内容について話し合ったり、参加できなかったセッションについてどのようなトピックだったのか確認したりする形でグラレコを活用いただくことができました。また、グラレコ自体についても「すごい!」という感想や「どうやって描いたの?」といった質問を多くいただきました。
登壇したスピーカーの皆さんも喜ばれている様子で、自分のセッションのグラレコと一緒に記念撮影をしてくれていました。喜んでくれている様子を見ると「頑張って描いてよかった〜」という気持ちでいっぱいになりますね。
このグラレコはイベント終了後もしばらくカフェテリアに掲示され、Technology Conference に参加しなかったクリムゾンハウス勤務の従業員にも見てもらう機会ができました!
今回、グラレコ部の活動の中でもトップクラスに大掛かりなグラレコ事例をご紹介しましたが、いつもこんなものを作っているわけではないのでご安心ください!笑
グラレコではイラストを描くことが多いので「画力がないので自分には難しそう」といったコメントをもらうことが多いのですが、業務外のクラブ活動なので、特にうまいとか下手とか関係ありません。紙とペンさえあれば、描き始められます。
大事なのは、一歩踏み出して描いてみる、前向きな気持ちです! 楽天に入社された際にはぜひ一緒に描いてみませんか?
クラブ活動に参加すれば、楽天ライフは一層充実!
組織・役職・雇用形態の垣根を越え、同じ価値観や共通項を持つ従業員が集うクラブ活動。約 50 の多種多様なクラブが活動を行っており、テニス、サッカー、クリケット、サイクリングなどスポーツ系から、ジャパニーズティークラブ、グラフィックレコードといった文化系、ストリートダンス、最新カルチャーの Video Games & eSports まで多種多様なクラブがあります。各クラブでは、成果やパフォーマンスを披露するイベントも定期的に開催しています。
クラブ活動に参加すると、社内の人脈が広がるメリットも!入社後はぜひご参加ください。