楽天市場を通じて、 エコシステム全体の成長も実現していく【ECMPD】

シリーズ: Rakuten Commerce TECH 部長インタビュー

楽天グループのコマース系サービスの開発を一手に担う、Rakuten Commerce TECH。楽天市場、楽天トラベル、Rakuma など、お買い物やレジャーに関する50以上ものサービスを日々支え、進化させています。開発部門は全部で7つ。本シリーズでは、各部門長の経歴や、楽天にかける想い、転職を検討されている方へのメッセージをご紹介します。

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・楽天グループ株式会社 上級執行役員
・コマースカンパニー co-Company Data Officer
・コマーステクノロジー統括部 ヴァイスディレクター
・ECマーケットプレイス開発部(ECMPD) 部長

2005年、楽天グループ中途入社。ポータル系サイトの開発部門を経て、2009年より一貫して楽天市場の開発に携わる。現場エンジニアからマネージャ等を経験した後、2018年執行役員、2022年上級執行役員に就任。新潟県出身。

「ITバブルの次の時代」を探りたくて転職

―― 楽天グループ入社以前はどのようなお仕事をされていたのですか

大学を卒業して、最初に入社したのはソフトウェア開発企業でした。当時はインターネットバブルが弾けた直後で、今後成長しそうなサービスを探る感覚で転職活動を始めたのが2005年です。六本木界隈にあるいくつかのITベンチャーに応募し、楽天はその中のひとつだったんです。その頃の楽天は面接が1次から5次まで一日で完結するように組まれていて、副社長による最終面接まで一気に進んで採用が決まりました。

―― 楽天グループを選んだ理由はどのようなものだったのでしょうか

現在ほどでないにせよ、楽天エコシステムというのは当時もそれなりに存在していたので、この会社だったらいろんなチャレンジができるんじゃないかという期待がありました。でも実は、六本木ヒルズに会社があったというのも大事な理由の一つで(笑)。六本木ヒルズに入居しているのは成功しているITベンチャーの証でしたし、キラキラした環境で働けるんじゃないか、という期待がすごく大きかったんですね。

 

大変だから、やる価値がある。刺激的な毎日だから、頑張れる

―― 楽天入社後はどのような経験をされたのでしょうか

楽天グループに入って18年が経つので(※2022年時点)、当然多くの出来事がありました。入社後しばらくは「楽天市場」以外のサービスの開発を担当していたので、そこから「楽天市場」に異動した時は、サービスの内容から仕事の流れも大きく変わり、社内で転職したような感覚でしたね。そして「楽天市場」に関わるようになってから13年が経ちますが、いちエンジニアからマネージャ、そして現在のポジションまで本当にいろんなことを経験させてもらいました。

―― 入社してから最も大変だったことを教えてください

この質問はよく聞かれるのですが、大変じゃない仕事ってやる価値あるんですか? と思ってしまうんですね。大変じゃないことの方が珍しくて、毎日が大変です。その大変な毎日をクリアしていくことが自分のキャリアにとってプラスになりますし、楽天グループで仕事をするときの僕なりの価値観の一つなので、どれかひとつというより毎日が大変です、というのが正直なところです。

大変なことって「嫌」とか「苦しい」だけでなくて、いろんな「刺激」が伴います。チャレンジングな要素はもちろんのこと、カルチャーギャップを例にとれば外国籍の従業員たちと仕事をするなんて入社前には想像できなかったことです。マネジメント面では、「楽天市場」の開発に携わっている数々の組織の導き方や、事業側や役員たちとのコミュニケーションにも日々多くの発見があります。

そういう刺激があると、毎日の仕事に飽きがこないんですよね。それを大変と捉えるならばそうなんですが、「面白さ」や「自分のモチベーション」に変換してるところが自分にはありますね。

 

双方向のコミュニケーションと、コミットメントを重視

―― 仕事の中で大切にしていることを教えてください

楽天のコマースカンパニー開発部門全体や、楽天市場の開発部門だけをとっても非常に大勢のメンバーがいるので、コミュニケーションは大切にしていることの一つです。自分が情報を発信するだけでなく、相手にきちんと伝わっているか、さらには相手が言っていることを自分が理解できているか、という点を意識するようにしています。

もうひとつはコミットメントです。いま、「楽天市場」のプロジェクトは200〜300個が同時に動いています。それらにきちんとコミットできるか、やりきれるかどうかというのをすごく大切にしています。プロジェクトという観点ではリリースまで辿りついたら終了するのですが、サービスという観点ではその後も継続しますよね。プロジェクトが終わったあと、サービスのKPIや事業の状態、ユーザー向けのサービスであればユーザビリティなどをチェックして、個々のプロジェクトとサービスの両方の目線で結果がついてきているのか常に見ています。

―― 楽天の中で今後実現したいことはありますか

僕が早く引退できるように次のリーダーを育てることです。これ冗談っぽく言ってますけど結構真面目な話なんです。1997年に「楽天市場」ができた当時の店長さんたちは、いまや60歳を超える世代になっていることは珍しくなくて。25年も経てば世代も一巡しますよね。

開発部門もだんだん年齢層が上がっていて、10年先を考えた時に僕はもう50代半ばになっているのですが、そのタイミングで今のまま僕がいちゃいけないと思うんです。だから今の中堅層の引き上げや、若手のキャリアアップに向けた新しい機会創出など、組織にチャレンジの場を提供をしていくことで、人材の強化につなげたいと考えています。

人のローテーションを通じた世代交代を、いかにスムーズに進められるか。いきなり「来年からよろしく」と若い人に任せてしまうと事故が起きてしまうので、計画的に若手へ権限を委任していくことなどが、いま僕が考えている悩ましくも実現したいことです。

―― 最後に、楽天への入社を検討している方たちへメッセージをお願いします

楽天グループは社会インフラとすら呼べるようなサービスや、人々の生活を豊かにするサービスなどを多数提供しており、それらに貢献できる意義は小さくないですし、自分のモチベーションにもなりますよね。また、これらのサービスをサステナブルに提供できるかも非常に重要です。こんな経験は他の企業や、どの業界を見渡してもなかなかできないと思います。

特に「楽天市場」は会社のeコマース領域において中心的役割を果たすだけでなく、楽天グループ全体のエコシステムの中心にもあるサービスです。楽天内でいかに他のサービスと親和性を高めてエコシステムを皆さんに使っていただけるようにもっていくかという部分では、まだまだできることがあると思っています。経済産業省によればいま日本のEC化率は8.5%ぐらいで、欧米の16〜20%に比べると半分程度なんですよね。ここを伸ばしていくために、今いる人だけでなく、新しい人たちにも入っていただいて一緒にサービスを作っていきたいと思ってます。

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