楽天は変化を止めない。だからメンバーと会社が一緒に成長できる【ECID】

シリーズ: Rakuten Commerce TECH 部長インタビュー

楽天グループのコマース系サービスの開発を一手に担う、Rakuten Commerce TECH。楽天市場、楽天トラベル、Rakuma など、お買い物やレジャーに関する50以上ものサービスを日々支え、進化させています。開発部門は全部で7つ。本シリーズでは、各部門長の経歴や、楽天にかける想い、転職を検討されている方へのメッセージをご紹介します。

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・楽天グループ株式会社 コマーステクノロジー統括部
 ECインキュベーション開発部(ECID) 部長

SI企業を2社経験した後、2009年にエンジニアとして楽天グループ中途入社。これまでに中小規模のECサービスを多数立ち上げ、2018年より現職。趣味はお酒とアウトドア。山口県出身。

もっと深く自社サービスに携わりたい。SIerからの転職

―― これまでの経歴を教えてください

最初に就いた仕事はSIerのプログラマで、主にJavaを使用していました。SEやプロジェクトリーダーなども経験しましたが、いろんな考えがあって2009年に楽天にエンジニアとして転職しました。入社して最初に担当したのは「楽天ビジネス」というサービスで(※現在は提供終了)、自分の役割は「プロジニア」。これは楽天社内の言葉で「プロデューサー兼エンジニア」のことで、事業側との折衝を含む要件定義から開発まで、自ら行いました。現場の経験を重ねながらチームのリーダー、グループのマネージャー、さらにはシニアマネージャーとマネジメントキャリアを一歩ずつ歩んできて、現在はECインキュベーション開発部(ECID)のジェネラルマネージャー(部長)をしています。

―― 楽天グループを転職先として選んだ理由を教えてください

前職のSIerでは、基本的に客先に常駐して仕事をしていました。顧客企業のシステム開発や保守運用が主な業務だったのですが、立場上、どうしてもお客様のビジネスやサービスには深く携われなかったんですね。思うことがあっても踏み込めない領域があることの歯がゆさや、よりスキルの高い人たちと一緒に仕事がしたい、と思うことが多くなって転職活動を始めました。ただ、その頃はリーマンショックの真っただ中で、転職市場はかなり凍り付いており……そんな状況下でも採用に積極的だったのが楽天で、自社でサービスを開発していることに加え、サービスの多様さもまた魅力に感じて、応募後は面接があっという間に進んで転職が決まりました。

 

数多くのサービスの立ち上げで学んだのは「人の成長=組織の成長」

―― これまでに担当したサービスや、お仕事を教えてください

楽天の中では比較的小さな規模のサービスの立ち上げや開発、保守運用を中心にやってきました。「楽天買取」、「楽天ビジネス」、「楽天B2B」、「楽天仕事紹介」、「RMSサービススクエア」など、中には提供が終了したものもありますが、非常に多くのサービスを担当してきました。また「SketchPage」や「Ribrary」という、楽天市場の店舗様向けのツールの譲渡を受け、社内で動くようにリビルドするというようなプロジェクトも担当しました。現在は「楽天ラクマ」、「楽天Car」や「楽天ペイオンライン決済」といったサービスを担当しています。

現在のようなマネジメント業務の中では、自分自身がサービスを開発するだけでなく、社外や部外からやってくるいろいろなサービスを受け取って、いかに楽天流のオペレーションに乗せ、品質やプロセスを改善できるかを考えることも多いですね。新しいサービスが楽天に加わるときはチームだったりグループごと受け取ることが多いので、一緒に仕事をするリーダーやマネージャーの方々とはとても多くの時間をそういった議論に費やしていると思います。

―― 今までで一番大変だった経験はどのようなものでしたか

入社してまだ日が浅い頃に担当した、新規サービスの立ち上げでしょうか。前職では社内業務システムの開発がメインでeコマースに関する知見も経験もない状況で、某サービスのトップページ、サーチ、商品ページ、カートといった機能を一通り開発することになって。本当にすべてが手探りでした(笑)。

さらに楽天のシステムの一部を作るとなると、自分のチームだけで完結するような開発規模感ではなく、いろいろな部署と協力しなければならない。 楽天IDなど共通プラットフォームを開発するチーム、インフラ、事業側、デザイナーがいる編成部など、多くの部署と連携してサービスを作っていくのはかなり苦労しました。ただ、振り返ると本当にいい経験をさせてもらったんですね。楽天の仕事のやり方が、そこで一気に身に付いたのだと思っています。

―― 学びも大きい反面、苦労も大きかったことがよく伝わります

マネジメント業務が中心になった頃からは、自分が作ったのではない組織を受け入れる仕事が増えました。それまでは自分が採用したり育ててきたメンバーが中心の組織を担当して、そこから新しいチームリーダーやマネージャーが誕生したり、チームビルディングも自分でやってきたので勝手知ったる仲間たちと仕事をしていたわけです。でも、外からサービスを受け入れる時はそれが全くない状態から始まるので、メンバーとの関係性構築やサービスの品質確保もゼロからのスタートで。

ときには突貫で作られたサービスをポンと渡されることもあり、すごくバグが多くて運用も手がかかるし、システム障害が起きまくったことも。サービスを受け取った後、平日も土日もアラートが鳴り止まないこともありました(笑)。そんな状況でも、いかにそのチームと関係性をつくり、システムの品質改善を通じて運用に乗せるか、というのは常に苦労と挑戦が伴います。

―― お仕事で大切にしてることを教えてください

組織のカルチャーというのはとても大切にしています。ECIDという部門は前任者が立ち上げたのですが、やはり人の成長が組織の成長であるということは、強く実感しています。ときに状況によってマイクロマネジメントが必要とされるチームのフェーズもありますが、そこを乗り越えた後はメンバー一人ひとりが、チームが、自律的にサービスを良くしていくための判断ができるような「自己組織化」ができるカルチャーを目指しています。

それには「こういう風にやれ」といった管理をするのではなく、「こうなりたい」という大きな方向性を示したうえで、メンバー同士がコミュニケーションの中でサービスを良くするためのアイディアを話し合い、自分たちがやるべき仕事を発見して対応していくようなカルチャーをつくる必要があり、そのための場を作っていくことが自分の役割だと思っています。

 

つくりたいのは、開発者にとってのベストコミュニティ

―― 今後実現したいことはありますか?

開発するのが好きで楽天にやってきた人たちが、「ECIDこそがベストな開発コミュニティ」だと言えるような組織にしたいと思っています。各自が裁量をもって働くことができ、自己研鑽の機会があり、互いに刺激しあって成長や挑戦もでき、結果としてサービスの発展にも貢献できる。そんな連鎖が生まれるようにしたいです。

―― 楽天グループの採用希望者へメッセージをお願いします

企業というのは大きくなるほど変化よりも安定を求める傾向があるように思いますが、楽天はどれだけ大きくなろうとも、変化することを止めない会社。従業員が何万人規模になろうと、必要とあらば社内公用語を英語にだってしてしまう。僕が人生3社目にして最長の13年間、この会社で働き続けているのは、そういった変化が絶えずあることで飽きず、同時に魅力と感じているからでしょうね。この変化の波に一緒に乗って成長していきたい方のご応募をお待ちしています。

私たちと一緒に働きませんか?

ECインキュベーション開発部(ECID)では、新たなサービス開発から日々の運用・改善まで、次世代のコマースサービスをつくっていく仲間を募集中!エンジニアやプロダクトマネージャ、テストエンジニアなど、幅広い職種で募集しています。ご応募をお待ちしております。

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