Episode 02 圧倒的な成果を達成!MVPサクセスストーリー


この連載について


コマースカンパニーでは
「楽天市場」をはじめ「ラクマ」や「楽天ブックス」「楽天ビューティ」「楽天GORA」など
多様なサービスを展開をしており
ユーザーの皆様に日々快適に御利用頂く為に、これらのサービスには非常に高い品質が求められます。
我々はこの品質を担保する仕事をQA(クオリティー・アシュアランス)と呼んでおり
「QAエンジニア」について連載しています。

 

第一回の記事はこちら

commerce-engineer.rakuten.careers

 

第二回
コマースカンパニー レジャー・サービスプロダクト部
レジャーサービス開発課 サービス品質保証グループ江村より
私の経験についてお話させて頂きます。

プロフィール

tech_0002_01
楽天株式会社
コマースカンパニー レジャー・サービスプロダクト部
レジャーサービス開発課 サービス品質保証グループ

江村 禎昭


2007年 楽天に中途入社。「楽天オークション」、「楽天競馬」のシステムエンジニアに従事。
2015年からは、「楽天ウェディング」、「楽天プレミアム」、「楽天学割」等のプロデューサーに従事。
2016年にLeisure Product GroupのQA部署の立ち上げを行い、現在テストエンジニアに従事。

 

Get Things Done力は、身に付いたスキルであり強み

tech_0002_02



私は楽天でシステムエンジニア、プロデューサー、テストエンジニアの3つの立場を経験してきました。
現在テストエンジニアとして、仕様書をみながら、自分がプロデューサーだったら、システムエンジニアだったら、と考えを巡らせることもあります。
そのため、社内でキャリアを転々としてきましたが、業務に大きく活きています

tech_0002_03



最初の大きな転機は、楽天競馬のエンジニアリーダにアサインされた時です
当時はほとんど何もないところからシステム構築を始めました。開発担当はわずか3名。少人数のチームだったため仕事は大変でしたが、サービスをどんどん作り出していくにつれ、利用者数も右肩上がりに。アウトプットが目に見える形で伸びて行ったことがとても嬉しく、チーム全員に達成感がありました。

そんな中行われた楽天競馬のシステムのリプレイスは、想像以上にハードなものでした。当然のことながら、一般のお客様の馬券購入への不具合は許されません。
さらにスケジュールが変更できない厳しさもありました。従来の開発では、開発状況に応じてリリース日を調整することもありますが、楽天競馬のリリース日は「2014年3月15日」とあらかじめ決められていました。この日は1年に1度だけ、地方競馬のすべての販売がない日だからです。

ところが、リリースの3か月前に、品質上の問題が見つかり、その時は血の気が引きました。リリース日をずらすことはできないので、リリース日までにやりきるしかありませんでした。作業に優先順位をつけ、各メンバーと業務委託先の担当範囲を明確にし、あとはメンバーを信頼し仕事を任せることで、なんとか期日に間に合わせました。ギリギリの状況では、何をやらないか決めるのも大事だと思いました。

実際のシステムリプレイスは、ユーザーの利用が集中し負荷が高まるタイミングも難なく乗り越え、無事に成功。このプロジェクトで、自分にとって最初の楽天賞のMVP賞を受賞しました。
まさに、楽天主義のブランドコンセプトの一つである『Get Things Done』によって得られた賞だと思います。

https://keiba.rakuten.co.jp/guide/announcement_renewal?scid=su_66

tech_0002_04

常に学び続けることでキャリアアップしていきたい

 

その後、「楽天学割」や「楽天プレミアム」のプロデューサーとしてさらなる経験を積みました。
そして2016年から、Leisure Product GroupのQA部署の立ち上げを行いました。
担当するサービスは「楽天競馬」のほか、「楽天GORA」、「楽天toto」、「楽天オーネット」など。それらのサービスのシステムに対して、顧客不満足度ゼロを実践することがミッションでした。

tech_0002_005



テストエンジニアに求められる仕事は、システムエンジニアと異なります。私はテストエンジニアとしての経験はなかったので、ひたすら勉強するしかありませんでした。

セミナーへ通い、本を片っ端から読んで必死に勉強してQAの知識を蓄え、実践していきました。

テストの自動化は、いま主流になってきています。楽天もサービスを提供するだけではなく、リリースしたサービスに対する責任、品質を求められるフェーズに入っていると思います。テストの自動化が進めばコストを削減でき、何よりリリースにかかる時間を減らし、スピードを上げることができます。

さらにテスト自動化を効率化し、リリーススピードを上げるため、2018年にはテスト環境の効率を上げ、多くのモバイルデバイスのテスト自動化を行う環境を構築しました(Jasst'18 Hokkaidoにて発表)。これによってテスト自動化は大きく進化し、2度目の楽天賞MVP賞受賞につながりました。

2018年の楽天賞MVP賞の副賞として、バルセロナ旅行をいただきました。
2018年受賞者の方々と、楽天が協賛するFCバルセロナの試合観戦を含めた、旅行をしてきました。
他の受賞者たちは、全く異なるキャリアの人たちですが、向いている方向は同じで、楽天の5つのブランドコンセプトを実践し、結果を出しています。
この旅行を通じ、新たな仲間と出会い、そして継続して「Get things done」を実践しつづけて、品質向上活動を行っていきたいと感じました。

tech_0002_06

日本で、そして世界で認められるQAへ

 

今後は、まずはQAのスキルをさらに伸ばして、国内のQA業界で認められることです。
楽天のQA部隊の存在を広めたい。その先は、世界のQAカンファレンスで名乗りを上げたいです。(登壇したいです。発表を行いたいです。)

次回は、連載最後となりますが、QAグループに中途入社したSonalより
入社して感じたSQAチームの魅力やりがいに関してお話できればと思います。