皆さんこんにちは。R-Hack編集室です。
最近は外出自粛など、生活に変化が起きていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は、楽天としてコロナウイルスに対して何か世の中に貢献出来る事は無いかという熱い想いで自主的な取り組みを行ったコマーステックエンジニア達のレポートです。
彼らがたった数日という短い時間の中で挑戦したものは何だったのかぜひ御覧ください。
最初に今回本取り組みを企画された執行役員兼トラベル開発部長のShunさんに経緯を伺いました。
新型コロナウイルスが流行している今、開発として何か貢献することは出来ないかと考えていた時、トラベル事業より感染軽症者・無症状者を受入れ可能な施設検索のサービス開発依頼がありました。
行政・自治体の方が素早く対象施設を検索することができるこのサービスを通して、我々も現状改善の力になりたいと思いプロジェクトをスタートさせました。
機能的に既存システムに組み込むよりも新しく作った方が早いと判断したため、当初は週末個人で作る予定でしたが、コロナウイルス対策に貢献したいと考えるメンバーの存在に気付き彼らとともにモノづくりをしようと考え直しました。
上記の想いからスタートしたこの取り組み、早速参加者募集を始めた所、なんとトラベル開発以外からも参加希望がありました。
総勢32名のエンジニア、プロデューサー、デザイナーが手を上げ、そこからチームを編成し、計11チームが結成されました。
ちなみにリリースまでのスケジュールは以下の通り。
木曜:参加者募集開始
金曜:チーム活動開始
土曜:開発
日曜:開発・プレゼン準備
月曜:最終発表会
水曜:サービスリリース
急遽立ち上がったチーム
最終発表は月曜日となる為、作業は金曜定時後そして土日の週末だけでした。
また時間だけでなく、プロジェクトを進める中で難しいポイントだったのが全員が在宅勤務の為、直接顔を合わせての打ち合わせや一緒に作業が出来なかった事です。
しかしどのチームも、ビデオミーティング、Viberなどを使ったメッセージチャットを駆使してコミュニケーションをチーム内で取り、プロダクトを開発しながらプレゼンの準備も進め、11チームのメンバー全員がタイトなスケジュールの中このプロジェクトをやり抜きました。
そして迎えた最終発表会には、R-hack編集室も参加させてもらいました。
自治体担当者が簡単に利用出来る様にUI/UXを意識したものや病院とホテルの距離が一目瞭然で分かるものなど色々なアイデアが続々と出て全チーム開発期間が数日とは思えない品質の高いプロダクトが発表され、審査員からも1位を決めるのは非常に難しかったという声が多数ありました。
本来であれば、11チーム全てを紹介したい所ですが紙面の関係上、今回は1位に輝いたプロトタイプを少し紹介させて頂きます!
レベルの高い最終プレゼンで1位を勝ち取ったプロトタイプがこちら。
優勝チームの2名からコメントをいただくことができました。
Hinoさん
今の困難な状況に対して少しでも役立つツールを提供できたのはプログラマ冥利に尽きます。
作る際は使い心地と開発の手軽さのバランスを意識した事と2人でコミュニケーションを取りながら役割分担して進められたことが奏功したと思います。
しかしこれを実現できたのはトラベル事業部の方々による情報収集のご尽力があってこそですから、このようなチャンスを頂けたことに感謝します。
Yoshiさん
今多くの人がコロナウィルスで苦しんでいるのをニュースで毎日のように見ていますので、優勝した時には自分が作ったアプリが少しでも人の役に立てたのでないかと思えてすごくエンジニアとして嬉しかったです。やはりエンジニアとして”問題解決”によって社会に少しでも貢献できるというのはすごく嬉しいことだなと肌で感じました。
他のチームのアプリも非常に完成度が高かったので、参加者みんな今のこの現状に少しでも役に立とうと頑張ったのではないかなと思いました。
楽天のOne Team(結束力)、さらに「成功のコンセプト」の「スピード、スピード、スピード」を垣間見ることができたような気がしました。
どのチームも本当にレベルが高く、すぐに世の中にリリース出来るのではないかと思うものばかりで、本当に約三日で作り上げたとは思えない完成度で正直大変驚きました。
その中で、R-hack編集室として一番印象に残ったのは、このイベントに参加したメンバのいきいきとした顔、楽しそうな雰囲気でした。
どのチームも本当にサービスを使う人達の事を本気で考えた提案で真剣ながら、楽しんで取り組んでいるのが印象的でした。
Shunさんからもコメントを頂きました。
短い開発期間でしたが、全てのチームが品質の高いプロダクトに仕上げており、参加者全員が楽しみながらプレゼンしていたことに感動しました。
発表会から2日後の水曜にはRescue Hotelをリリース、現在行政・自治体の方々にご使用いただいております。
今回、この様な取材を通じて開発と事業部と役割は違いますが全員がこの難しい状況の中、自分達で出来る事で世の中に貢献するという想いが非常に伝わってきた素晴らしい取り組みだったと感じました。
また、これに限らず楽天として、コマーステックとして新たな取組みはほかにもあるかと思いますのでR-hackとしても、引き続き取材していきたいと思います。
最後に今回の取り組みについて楽天トラベル広報のDaiさんからも記事を読んで頂いた皆様へ向けてメッセージをいただきました。
事業部では宿泊施設とのネットワークを活かし楽天トラベルに登録している宿泊施設に対する軽症者の受け入れ可否の確認と、行政・自治体への紹介を無償で開始しました。
さらに開発チームからも今回テクノロジーのエキスパート達が立ち上がり、自発的に考えてこうした取り組みを行ってくれました。
楽天トラベルでは、国内の医療資源の確保を支援して、コロナウイルスのこれ以上の拡大を防止し、一刻も早く旅行業界を元に戻したいと考えています。
できるだけ多くの自治体の皆様から問い合わせをいただき、このシステムを活用していただけることを願っています。
楽天トラベルでは、コロナウイルスの感染拡大を防止したい、そして観光業の回復を支援したいという気持ちからRescue Hotelプロジェクトを開始いたしました。
楽天トラベルに登録している宿泊施設様の中から受け入れ可能な施設様と療養受入施設の確保を希望する各自治体を繋ぐものです。
多くの自治体の皆様から問い合わせをいただき、このシステムを活用して頂ける事を願っています。(Rescue Hotel : https://travel.rakuten.co.jp/info/rescuehotel/)
楽天のコロナウイルス対応についてはこちら
新型コロナウイルス感染症対策を支援する「楽天クラッチ募金」を受付中です
https://rakuten.today/blog-ja/covid-19-crisis-response-fund-2020-j.html?lang=ja
“大切に思うからこそ、今は離れよう。” ~ソーシャルディスタンスと5つのお願い~
https://corp.rakuten.co.jp/innovation/rakuten_today/2020/0403-3624/
【行政・自治体専用】コロナウイルス感染症の療養用宿泊施設について
https://travel.rakuten.co.jp/info/rescuehotel/
楽天、宮城県と新型コロナウイルス感染症の軽症者受け入れで連携
https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2020/0427_01.html?year=2020&month=4&category=ec
「ホテル2135」と楽天、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて青森県内の軽症者、無症状者の受け入れを支援
https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2020/0430_02.html?year=2020&month=4&category=ec