2022 3rd Quarter MIP受賞者インタビュー Aditさん ~お買い物カゴシステム移行プロジェクト~

皆さん、こんにちは。R-Hack編集室です。

楽天コマーステックでは2021年から四半期に1度、コマーステックに所属する全従業員の中からMIP(Most Impressive Person)を決定しています。これは四半期に最も組織に貢献した人物に贈られる賞で、今回は2022年度3回目の受賞者発表となります。本稿では受賞されたECMPD(ECマーケットプレイス開発部)所属 Aditさんを紹介します。

――受賞おめでとうございます。まず自己紹介をお願いします

楽天グループで4年近く働いているAditです。

現在はチェックアウトチームでSite Reliability Engineering(以下、SRE)として働いています。「楽天市場」における、ユーザー様がお買い物カゴから商品をチェックアウト(購入)し、注文が作成されるまで、スムーズな体験を提供できるように、様々な「楽天市場」の商品購入に関わるサービスを提供しています。

学生時代はコンピュータサイエンスを専攻し、2013年に卒業しました。楽天グループに入社する前は、インドネシアの様々なeコマース企業でフルスタックエンジニアとして働いていました。

 

――現在所属するチームについてもう少し詳しく教えてください

チェックアウトチームは、FeatureとSRE(Site Reliability Engineering)に分かれており、両チームが協力して、優れた「楽天市場」サービスを提供できるように働いています。トラフィックの増加に対応するために、ここ1年でチームは急成長しメンバー数も急増していきました。

私はSREとして、モニタリング、アラート対応、システムパフォーマンスと機能テスト、システム移行、楽天スーパーSALEの準備などの様々なタスクに取り組んでいます。これらは全て、どんなに大勢のユーザー様がいらっしゃっても、スムーズに必要なものを買っていただけるようにするためです。

 

――受賞となった「楽天市場におけるお買い物カゴシステム移行プロジェクト」とはどのようなものですか?       

お買い物カゴ機能は、ユーザー様がお買い物カゴに入れた商品を管理したり、お買い物カゴに関連する情報を他の内部クライアントに提供したりすることです。
基本的に、トラフィックの増加をサポートするために、お買い物カゴ機能とそのデータベースをより信頼性の高い環境に移行する必要がありました。

トラフィックが年々増加していたため、私たちはお買い物カゴ機能を既存のサーバーやデータ管理システムから、楽天グループ独自のクラウドサービス(One Cloud)環境に移行し、さらに機能向上を目的として、データ管理システムも新しいNoSQLドキュメントデータベースへ移行することにしました。

 

――MIP受賞のポイントはなんだと思われますか

このプロジェクトは、お買い物カゴ機能を強化して、急激なトラフィックの増加においても安定的に「楽天市場」サービスを稼働させるというニーズからスタートしました。
また現在使用しているデータベースについても古くなっていて、今後の成長を支えることが難しくなってきました。
そこで、長い時間をかけて慎重に計画を練り、最適なテクノロジーとアプローチを選択し、「楽天市場サービス」を中断させないよう複数のフェーズを経て、この移行を実行する計画を立てました。

私はこのプロジェクトにメインエンジニアとして参加し、ソースコードの開発やプロジェクトプランの作成、必要なテストすべてに携わりました。一番難しかったことは、お買い物カゴ機能はユーザー様が注文するのに不可欠な部分ですから、機能停止も避けなければいけないことです。
また、2,000万件以上のお買い物カゴデータを新しいデータベースに移行する際にも、データの一貫性を維持しなければなりません。

――膨大な量の重要データ移行しなければなりませんでした

そうなんです。私たちのチームは、最も理想的なものから最悪のものまで、さまざまな状況を想定して慎重に計画を立てました。
システム能力を向上させるために様々なシナリオで負荷テストを行い、以前よりもはるかに大量のトラフィックが発生してもシステムが耐えうることを確認しました。

また、このプロジェクトでは、BCP(事業継続計画)を考慮し、アプリケーションとデータベースのクラスタを異なるデータセンターに複数用意し、不測の事態に対応できるようにしたんです。
その結果、現在のOne Cloud環境では、より多くのトラフィックを処理できるようになり、無事お買い物カゴ機能は順調に稼働しています。

 

――MIPを受賞されたときのお気持ちはいかがでしたか?

このような賞をいただき、とても感謝しています。すべてを期待通りに、そしてタイムリーに進めるために、懸命に働いてくれたチームの功績として受け止めています。

 

――今後、楽天グループで挑戦したいことやビジョンがあればお聞かせください。 

個人的には、楽天グループで長く働けば働くほど、面白くなっていく気がします。特に最近は、新しい技術を扱うことが多く、チャレンジングで学ぶべきことが多いです! このような大きなプロジェクトに参加する機会が増え、新しい技術を扱う経験をさらに積むことができればと思っています。これからがとても楽しみです。

 

――ありがとうございました