Meg
入社年月…2008年11月楽天グループに中途入社
部署名…コマース & マーケティングカンパニー
ECインキュベーション開発部(ECID)
職種…プロデューサー
出身地…兵庫県
皆さん、こんにちは。R-Hack編集部です。
MIP(Most Impressive Person)は、楽天グループ コマース&マーケティングカンパニーの開発部門における、社内表彰の一つです。四半期に一度、カンパニーの全社員の中から最も組織に貢献した人物に贈られます。
今回はMIP受賞者の中から、「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」で処方薬の服用歴などを管理できるお薬手帳機能(注)のリリースを達成したMegさんにインタビューしました。
――自己紹介をお願いします。
ECインキュベーション開発部(ECID)のヘルスケア開発グループでプロデューサーを務めているMegです。
前職では地図サイトのフロントエンジニアリーダーや、PM(プロジェクトマネージャー)リーダーを努めていました。楽天グループにプロデューサーとして中途入社したのは2008年11月です。驚くほどのスピードで、みるみるうちに大きくなっていく楽天グループに興味をもち、入社を決めました。
入社当時は「楽天ブログ」「楽天レンタル」「楽天みん就(現:みん就)」「楽天オーネット(現:オーネット)」「楽天ファーム」の開発を担当しました。現在は「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」に携わっています。
――「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」はどのようなサービスなのでしょうか?
「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」はユーザー様が病院で処方されたお薬を自宅で受け取ったり、指定した時間に薬局で受け取ったりできるアプリです。薬局に行く時間のない方、二次感染を防ぎたい方などにおすすめです。
commerce-engineer.rakuten.careers
――Megさんの業務や部署について教えてください。
私はプロデューサーとしてユーザー様向けのアプリ開発や、契約加盟薬局店様向けの管理ツールの開発に携わっています。
私の所属する部署にはWebアプリケーションチーム、アプリチーム、プロデューサーチームの3つのチームがあります。日本人だけではなく11カ国、約60%が外国人メンバーで構成されており、グローバルで活気がある部署です。
――MIPを受賞したプロジェクトの概要を教えてください。
「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」は2024年4月にリリースされました。今後サービスを拡大し、より多くの方にご利用いただくために、今回新たにお薬手帳機能を提供するための開発プロジェクトを実施しました。お薬手帳機能は、調剤薬局でもらえるQRコードをユーザー様が撮影するだけで、お薬の情報が簡単に管理できる機能です。
――紙のおくすり手帳だと持参することを忘れてしまうこともありますし、過去の情報が検索しにくいので、とても便利な機能ですね。
もう少し詳しく教えてください。
薬局でお薬を処方してもらうと「お薬手帳はお持ちですか?」と質問されますね。お薬手帳をお持ちの方は、その際に処方されたお薬について記載されたシールを渡されて、手帳に貼っていると思いますが、私たちはこのシールの情報を電子化して「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の中で管理する機能を開発しました。
ユーザー様は、薬局からお薬と一緒に提供される調剤明細書に記載されているQRコードを読み込むことで、シールと同じ情報を「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」内で管理できるようになります。
――このプロジェクトでの課題を教えてください。
QRコードは、ユーザー様や医療機関の情報と処方された薬剤情報を、JAHISという規格に沿って保持しています。しかし、各薬局のシステムによって出力方法の差異や、規格に沿っていないデータもあるため、無数のパターンが存在し、膨大なデータ量を処理することが課題でした。また、QRコードの規格や端末のカメラの精度により、情報の取得方法の工夫が必要といった課題もありました。
――大量のデータ管理や情報の取得方法が、課題だったのですね。
Megさんは、当時「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の担当として異動したばかりでしたが、どのようにこの課題を克服したのでしょうか?
この開発では、正確なデータ管理がとても重要です。そのため、薬局から受け取った情報をユーザー様に正確に情報提供することを第一に考えました。
まず不明点や懸念を無くすため、エンジニアと協力してQRコードの規格について調査しました。そして、最適な処理プロセスの認識を合わせるために、薬局からの情報をアプリ画面でどう表示することが正しいのかを示すマッピング表や、データの流れ図等の資料を作成しました。
また、リリース後にユーザー様の増加により受け取るデータ量が増えても快適な速度で提供できる状態にすることも課題でした。そのため、大量のデータをどのように解読してデータベースへ格納するのか、アプリ画面表示時の返却速度、データ管理方法などを、エンジニアと議論をしながら認識合わせを何度も実施しました。
――予定通りにリリースできた要因は何だと思いますか?
QAグループ含め、プロジェクトの主要メンバーとミーティングで、一つ一つ細かく認識合わせを密に行いました。そのため、メンバー全員が詳細なシステム構成を正しく把握できたのでスムーズにプロジェクトが進み、予定通りにリリースできました。
――今回の受賞で感じたことを教えてください。
お薬手帳機能リリースに向けて、プロジェクトメンバー全員が一丸となり、それぞれのチームが前向きに取り組めました。メンバーと深いコミュニケーションを行うことで達成できたので、全員の取り組みが評価されたことに大変感謝しております。
これからも「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」をご利用いただいているユーザー様に喜んでいただけるように、チームメンバーと共に新しいプロダクトにチャレンジしていきたいと思います。
(注)厚生労働省「電子版お薬手帳ガイドライン」(URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001199653.pdf )が定める「実装すべき機能」のうち、2024年12月時点で実装していない機能があります。
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