Kensho
2023年5月楽天グループに中途入社
部署名……ECインキュベーション開発部 (ECID)
職種…プロダクトマネージャー
出身地…新潟県上越市
趣味…バイク、筋トレ、ランニング
皆さん、こんにちは。R-Hack編集部です。
2023年5月に楽天グループに中途入社したKenshoさん。プロダクトマネージャーとして、全国の薬局検索・お薬受け取りのネット予約ができるサービスである「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の開発に携わっています。
今回はゼロからチームを形成し、開発プロセスを仕組み化しながら、新しいサービスを形にしたKenshoさんに、楽天グループのプロダクトマネージャーの仕事内容と、ECインキュベーション開発部 (ECID)にフィットするエンジニア像についてインタビューしました。
プロダクトマネージャーとして俯瞰してプロダクトを捉え、使いやすさを追求
ーー職歴、社歴、趣味などを簡単に教えてください。
こんにちは、全国の薬局検索・お薬受け取りのネット予約ができるサービス、「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の開発を担当しているKenshoです。
私は文系の大学出身で、航空関係の商社で営業職としてキャリアをスタートしました。その後、カナダのバンクーバーへ行き、現地で様々な仕事を経験しました。バンクーバーにはテック系のスタートアップが非常に多く、IT業界に興味を持ったことがきっかけでエンジニアにキャリアチェンジし、現在はこれらの経験を活かしてプロダクトマネージャーとして働いています。
楽天グループに入社したのは2023年の5月です。早いものでもうすぐ1年が経過しようとしています。
趣味はバイクと筋トレです。休日は朝からジムに行って汗を流したり、ツーリングに出かけたりとアクティブに過ごしています。
ーー現在担当されている「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」について教えてください。
薬局業界はまだまだDX（デジタルトランスフォーメーション）が進んでいません。薬局まで行かないと薬を処方してもらえない、いつ薬の準備ができるか分からない、長時間待たされるなどなど、様々な課題が存在しています。「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」はそんな現状に大きな変化をもたらす、全国の薬局検索・お薬受け取りのネット予約ができるサービスです。
患者さまは、アプリを使って処方せんの写真を送信するだけで簡単に薬の受け取り予約ができ、予約後は薬の準備ができるまで待つだけです。薬の準備状況もリアルタイムで更新されるため、患者さんのみならず薬剤師さんの課題も解消するプロダクトです。
コロナ禍を経て濃厚接触・二次感染防止に対する国民の意識が高まったこともあり、これからのアフターコロナの時代にマッチした全く新しいサービスとなっています。
ーーKenshoさんが「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」のチームで担っている役割を教えてください。
プロダクトマネージャーとしてのミッションは、当然ですがユーザーにとって使いやすいプロダクトを提供することです。特に「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の場合は、この点が極めて重要です。なぜなら“お薬受け取りのネット予約”という概念がまだ世間に浸透しておらず、子供からお年寄りまでが説明書無しで使えるレベルのものでなければ、誰も使ってくれないからです。
そのため、プロダクトマネージャーとしての役割は、単に機能を追加することやデザインにこだわることではありません。むしろ、プロダクト全体を俯瞰し、整合性や複雑さについて見極め、プロダクトが誤った方向に進まないように常に監視・調整することにあります。
ゼロから開発サイクルを仕組み化しながら、新しいサービスを形に
ーー仕事が1サイクル回るまでの流れを教えてください。
「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」はゼロから開発しているプロダクトなので、開発の規模が非常に大きいです。そのためプロジェクトをいくつかのフェーズに分けて、それぞれのフェーズで実装スコープとタイムラインを定めて開発を進めています。
プロダクトマネージャーのメインの仕事は、各フェーズにおける上流工程の要件定義や仕様を決めることです。しかし、エンジニアへ材料を渡して終わりではありません。きちんと要件定義通りに作られているか、世の中に出た時に期待値通りの結果が出ているかの検証など、後続の工程まで責任を持って確認や対応を行います。そこまで実施して1サイクル完了です。
ーー仕事で関わるのは、どんな職種の人たちですか？
「楽天ヘルスケアヨヤクスリ」は開発の規模が大きい分、様々なステークホルダーが関わっています。ビジネスチーム、マーケティングチーム、UIUXチーム、営業チーム、カスタマーサポートチーム、プロジェクトマネージャー、エンジニア、QAチーム、楽天グループ内の他部署、ベンダー、薬剤師さん、患者さんなどです。プロダクトマネージャーはこれらのメンバーのコミュニケーションの中央に位置し、様々なメンバーとコラボレーションして共にプロジェクトを進めています。
ーープロダクトマネージャーの仕事の魅力について教えてください。
プロダクトマネージャーの仕事の魅力は、自分が考えたものが目に見える形で成果として表れることです。特に「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」のような新規プロダクトの開発においては、自分のアイデアが実際のサービスとして形になるまでの過程を見ることができるので、非常にやりがいがあります。
「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の開発プロジェクトはちょうど私が入社した頃から本格的に始動したのですが、当初プロダクトマネージャーは私1人だったため試行錯誤の連続でした。組織自体新しく、プロダクトも未熟で、開発サイクルなど何も仕組み化されていない、そんな状態でした。私が入社して初めての業務がチームメンバーのオンボーディングマニュアルの作成だったことを懐かしく思います。
ただそのような中でも皆で地道にプロジェクトを前に進めてきて、実際に自分たちが本当に苦労して作ったプロダクトがリリースされた際は、心から達成感を感じました。まさに We made it! といった気分でした。
影響力の大きなポジション、周囲を巻き込みながら、チームを引っ張れる人材
ーーお仕事の中で、チャレンジングな点を教えてください。
楽天が掲げる「成功のコンセプト」の一つに“スピード!!スピード!!スピード!!”という言葉があります。これは、本当にその言葉通りだと感じています。仕事のスピードだけでなく、意思決定とアクションが非常に速いです。「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」の開発プロジェクトは短期間で最大の成果を出すことが求められたため、チームとしてだけではなく一人ひとりのメンバーがスピード感を持ってそれらを実行できることがプロジェクト成功の大きな要因となりました。
特にプロダクトマネージャーはチームの歯車であるため、目の前の課題に対して何日もかけて検討している時間はありません。必要な情報を最短で集め、素早く物事を判断し意思決定、行動に移さなければなりません。このサイクルを反射的にスピーディーに実施できるようになることは、チャレンジングな点だと考えています。
ーー仕事を通じて得られる経験やスキルを教えてください。
すでに成熟したプロダクトの開発から得られることもありますが、「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」のようにゼロから携わるプロダクト開発から得られることは、それとは比較にならないほど多いと思います。例えば世の中へ初めてサービスを公開する際は、オンライン決済における不正利用防止の仕組み構築、分析ツールの導入、サービスレベルの保証、薬局業界独特のガイドラインへの適合チェック、セキュリティ面の担保などなど、様々な準備が必要です。こういった、日々のプロダクトマネージャーの業務とは少し毛色の違う業務を通して、幅広い知識やスキルを習得できます。
ーーどのような経験やスキルをもった方を求めていますか？
プロダクトマネージャーは、1人入れ替わるだけでチームの雰囲気や進め方を大きく変えてしまう程インパクトのあるポジションと考えています。ある程度のプロダクトマネジメントの経験やスキルは必須ですが、それ以上に自らイニシアチブをとって行動し、周りを巻き込んでリーダーとしてチームを引っ張ることができる人材を求めています。
ーーどのようなマインドセットをもった方だと、職場にフィットしそうでしょうか？
やるときは妥協なく100%で取り組み、休むときは100%で休める、そんなオンオフの切り替えを上手くできる方がフィットするのではないかと思います。これは、現チームのメンバーにも当てはまることです。グローバルなチームで多国籍のメンバーがいてとても活気のある職場です。チームメンバー一同、新しい出会いを楽しみにしております！
私たちと一緒に働きませんか？
ECインキュベーション開発部 (ECID)では、新たなサービス開発から日々の運用・改善まで、一緒に働く仲間を募集中！エンジニアやプロダクトマネージャーなど、幅広い職種で募集しています。ご応募をお待ちしております。
