Keisuke
2022年4月楽天グループに中途入社
部署名…ECロジスティクス開発部(ECLD)
職種…アプリケーションエンジニア
出身地…埼玉県
趣味…投資・経済ニュース、暗号資産、科学、英語の勉強
皆さん、こんにちは。R-Hack編集部です。
MIP(Most Impressive Person)は、楽天グループのコマース&マーケティングカンパニーの開発部門で行われる社内表彰制度の一つです。四半期ごとに、カンパニー全体の社員の中から最も組織への貢献が大きかった人物が表彰されます。
2022年4月に楽天グループに中途入社したKeisukeさんは、その前はフリーランスエンジニアとして鉄鋼関連のプロジェクトなどに携わっていました。物流倉庫の効率化に用いられるマテハン機器の開発プロジェクト「R-Fashion automated packing machine installation for Rakuten Super Sale in June 2023」でリードエンジニアを務め、MIPを受賞しました。
楽天グループに入社し、プロジェクトを推進してMIPを受賞するまでの経緯をKeisukeさんに伺いました。
ーー自己紹介をお願いします。
皆さん、はじめまして、Keisukeです。
私は学生時代は理系ではなく、プログラムに携わるようになったのは25歳からです。しかし、子供の頃から化学や工作が好きで、パソコンも自作していました。そのため、楽天グループ入社前からシステムエンジニアとして働いており、10年以上の経験があります。
ーー楽天グループに入社するまでの経緯を教えてください。
私が楽天グループに入社したのは、2022年4月です。それ以前は、システムエンジニアとして、様々なプロジェクトに従事しました。直近ではフリーランスとして、鉄鋼関連のプロジェクトに5年以上携わりました。そこではAP・DBサーバの環境移行や、システム統合などでリードエンジニアを務めました。
ーーフリーランスエンジニアとして活躍していたKeisukeさんが、楽天グループに入社した理由を教えてください。
フリーランスでは立場上、裁量権が弱く、重要な方針決定に参加できません。そのことに、もどかしさを感じていました。そこで、転職を決意し、スキルセットがマッチした今の部署に入りました。
実は私はこの業界に入ってからすぐに、仕事では全く使う機会はありませんでしたが、英語をコツコツと勉強していました。この業界でも、将来英語の時代がくると感じたからです。意図としたわけではありませんが、それが楽天グループで結果的に役立って驚いています。
ーーKeisukeさんが現在従事している業務について教えてください。
ホームライフWMSグループに所属してから、各地の物流倉庫のマテハン機器システムの開発保守に従事しています。マテハンとは、マテリアルハンドリングの略語で、物流倉庫の効率化のために、人の代わりにモノを動かす機器のことです。具体的にはベルトコンベアが挙げられますが、他にも様々な種類があり、ロボットのようなものもあります。楽天グループの物流倉庫でも入出庫作業の自動化が進んでおり、そこではたくさんのマテハン機器が導入されています。
マテハン機器は大規模なものが多く、小さいものでも人間より大きいものがほとんどです。数万平米の巨大な楽天倉庫の中で、数十メートルもの圧倒されるほど巨大な機器を動かすこともあります。スケールの大きさが、この仕事の魅力だと思います。
ーーKeisukeさんは楽天グループに入社する以前に、「楽天ブックス」の倉庫でマテハンを操作した経験があるそうですね?
はい、10年以上前ですが、私はフリーターをしており、一番長く続いたアルバイトが自宅近所にあった「楽天ブックス」の倉庫のピッキング作業でした。その頃は、ちょうど倉庫に様々なマテハンが導入され始めた時期でした。今も「楽天ブックス」で使われているマテハンが日本で初めて導入され、業界のメディアが取材にきたこともありました。
私はマテハンの操作をしていたため、開発者の方にマテハンの調子などをよく聞かれていました。その頃から私はプログラマを目指していましたが、当時は本当にプログラマになれるのかもわからず、具体的な仕事のイメージもありませんでした。しかし、目の前にいたスーツ姿のITエンジニアが今も脳裏に焼き付いています。その姿を見て「将来は私も同じ仕事がしたい」と思ったものです。
マテハン機器の開発プロジェクトでリードエンジニアを務め、MIPを受賞
ーープログラマになる前からKeisukeさんはマテハンと深い縁があったんですね。今回、MIPを受賞したプロジェクト「R-Fashion automated packing machine installation for Rakuten Super Sale in June 2023」もマテハンのプロジェクトなのでしょうか?
倉庫の立ち上げ当初から、将来の出荷量の増加を見込み「搬送能力を倍増するために、マテハン機器増設を行う」というプロジェクトが元々計画されていました。今回はそのプロジェクトが動きだした形になります。
私のグループはマネジメント側も含め数名の体制でその開発プロジェクトに臨み、私はリードエンジニアの役割を担いました。
「倉庫の稼働に影響を与えずにリリースする」ことが当初からの課題で、それを達成するためにうまく段取りし、短期間でリリースすることが求められていました。
ーー入社して間もないプロジェクトですが、短期間でリリースするために、どのように取り組みましたか?
まずどんな小さなことでも、早めに定例会議で確認するようにしていました。出来る限り自分を疑って「大丈夫だろう」という思い込みを排除するよう意識しました。「旅の恥はかき捨て」という言葉がありますが、私は入社歴が浅く、知識不足の面があったので「会議の恥はかき捨て」という言葉がピッタリな状況だったと思います。また、チーム内の有識者の方々を頼って予習・復習もしました。
会議の席で発言することは、当初はとても緊張しましたが、このように周囲のサポートもいただき、プロジェクト後半は大分リラックスして臨めるようになりました。
マテハンシステムは、多数のプログラムやセンサーがお互いにコミュニケーションを取りながら動く仕組みです。新設と違い、増設は既設のマテハン稼働に悪影響を与える危険性があるのが怖いところです。とくに増設のナレッジは新設よりも少ないため、手探りで調べなくてはいけません。影響範囲調査やプログラム修正、テスト、リリースに至るまで相当な苦労が予想されたのですが、幸いシステムのモジュール化が進んでいたおかげで、かなり作業を省力化できたと思います。この辺りは将来の保守性を考えてシステム設計をしてくれた先輩方のおかげです。
ーーMIPを受賞した時の感想をお聞かせください。
率直にうれしく思いました!今回の受賞で、これまでの仕事に大きな区切りのピリオドを打てたように感じます。当然ながら、このプロジェクトの成功は周囲の協力なしには決して成しえなかったことです。この場をお借りして、感謝を伝えたいと思います。関係者の皆様ありがとうございました。
私は20代の時は仕事が思うようにいかず、何度かプログラムの仕事も辞めようと思ったこともあり、マテハンともあまり関係のない仕事をしてきた時期もあります。そんな心が折れそうな時も、要所要所でこれは将来役に立つかもしれないからやっておこうと踏ん張ったタイミングがありました。それが今のスキルセットの構築に役立っており、結果的にすべてが今の成果に繋がっていると思います。本当に辞めなくて正解でした。
ーーKeisukeさんの今後の目標をお聞かせください。
まだ入社2年目ですから、今は日々目の前の仕事をこなすことが責務だと思っています。まだ覚えることが山のようにあり、大きな目標を語れるほど心に余裕がないのが現実です。しかし何となくやりたいことはありますので、またふと気づいたらその目標が達成できるように、それを頭の片隅に置いておきつつ、これまで通り目の前の仕事に一生懸命取り組んでいきたいと思います。
ーーKeisukeさんから楽天グループへの入社を希望している方にメッセージをお願いします。
楽天グループに入社して一番素晴らしいと思った点は、社員の成長を支援する会社の姿勢と、それをバックアップする環境の充実度の高さです。目標管理を実施していない会社は少ないと思うのですが、さすが大きな会社なだけあって力の入れようには目を見張るものがあります。
また、様々な勉強支援コミュニティが存在しており、私もまだ全容を把握できていないのですが、環境面でも恵まれていると思います。それらを自己研鑽ツールとして有効活用することで、仕事を通して、大きく成長できるのが楽天グループの魅力だと思います。私はもう伸びしろはないかなと思ってしまうような年齢なのですが、今回のプロジェクトを通して、「やるなら、やらねば」の精神で頑張った結果、思っていたよりも成長できたような気がします。
入社前からの積み重ねてきた努力を実らせたKeisukeさんでした!おめでとうございます!
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