Ryo
2020年4月楽天グループに新卒入社
部署名…エンターテイメントサービス開発部(ESDD)
職種…バックエンドエンジニア
出身地…福井県
趣味…茶道、温泉巡り、散歩
皆さん、こんにちは。R-Hack編集部です。
MIP(Most Impressive Person)は、楽天グループコマース&マーケティングカンパニーの開発部門における、社内表彰の一つです。四半期に一度、カンパニーの全社員の中から最も組織に貢献した人物に贈られます。
「ユーザーフレンドリーなサービス」をモットーに開発に携わってきたRyoさん。2020年4月に新卒で入社した当初から希望していた、楽天ブックスにおける図書カードNEXTの導入に携わり、MIPを受賞しました。
プロジェクトの詳しい内容や受賞までの経緯をお話いただきました。
commerce-engineer.rakuten.careers
ーー自己紹介をお願いします。
皆さんはじめまして、エンターテイメントサービス開発部(ESDD)で楽天ブックスの開発を担当しているRyoです。
学生時代はコンピュータサイエンスを専攻し、関数型言語を用いた定理自動証明の研究を行っていました。修士課程修了後の2020年4月に、楽天グループに新卒で入社しました。その後、楽天ブックスのバックエンドエンジニアとして、置き配の導入や、対象商品を購入した際に特典をダウンロートできるサービスである、DLC(ダウンロードコンテンツ)配信機能導入など、様々なプロジェクトに従事してきました。
ーー現在携わっている業務や、所属しているチームについて教えてください。
お客様が楽天ブックスの商品を買い物かごに入れたところから、商品が手元に届くまでの幅広い範囲を担当しています。具体的には、在庫・出荷・決済・返品・メールといったシステムの開発・運用を行っています。
私のチームは、外国籍のメンバーが約70%を占めています。大型連休後に出社すると、母国に帰省したメンバーから様々な国のお土産をもらい、帰省の思い出話を聞けるので、日本にいながらプチ海外旅行気分を味わえます。
図書カードNEXTの導入により、3カ月で3,500人を超える新規ユーザーの獲得に成功
ーーMIP受賞理由となった「Successfully launched Tosho Card Next as a new payment method for Rakuten Books.」のPJ概要を教えてください。
「図書カードNEXT」を楽天ブックスの決済方法として新たに導入しました。
今回は決済という重要なシステムが絡むこともあり、事業、PDM、エンジニア、QAなど、様々なポジションのメンバーが参加した横断的なチームで動きました。また、リリース後にトラブルがないよう万全を期すため、約1年かけて設計から実装・テストを進めました。
ーーこのプロジェクトによってどのようなことを達成しましたか?
図書カードNEXTの導入により、ユーザビリティの向上に寄与しました。これまでも楽天ブックスでは、クレジットカードを持たないお客様でも利用できるよう、楽天ポイント、コンビニ決済、代金引換などの決済手段を用意していました。今回、図書カードNEXTが加わったことで、よりユーザーにとって選択肢が広がりました。
特に図書カードNEXTは、よくお子様にプレゼントされます。そのため、図書カードNEXTを利用するお客様は、楽天グループのサービスを初めて利用する新規顧客であることも少なくありません。また、自宅で手数料なしで購入できるなど、楽天ブックスの利用ハードルが下がり、利便性が向上しています。
その結果、導入から3ヶ月で3,500人を超える新規ユーザーの獲得に成功しました。また、リリース後にはSNS上で多くの好意的な意見をいただき、多い日には2,000人を超えるユーザーが利用しています。
ーープロジェクトリーダーとして果たした役割を教えてください。
私はプロジェクトリーダーとして、設計から実装/テストの一連の開発とメンバーのタスク管理などを行いました。特に開発の部分では、図書カードNEXTの決済APIと接続するAPIゲートウェイを主に担当しました。
社内クラウド環境から外部APIとのセキュアな接続や不正対策など、重要な課題が多くあります。そのため、一つ一つの課題に対して関係者とコミュニケーションを取り、必要があれば社内の有識者に助言を求めることで、最適な方法を採用できました。
また今回、図書カード決済のロジックは、既存の楽天ブックスシステムからは分離させたマイクロサービスアーキテクチャを採用しています。そのため、図書カード決済の需要が高くなった場合のスケーラビリティが向上するだけでなく、将来的に他のサービスでも利用する際にも軽微な修正で図書カード決済を導入できます。
当時、新卒3年目だった私がこうした方法を採用できたのも、楽天グループにはハイレベルなエンジニアが多く在籍しており、助けを求めた際には真摯に相談に乗ってくれる環境があったお陰です。また、こうした助言をいただくことが、私自身の新しい技術や設計思想を学ぶきっかけにもなりました。
ーーMIPを受賞した時の感想をお聞かせください。
多くのメンバーと1年近い年月を費やして開発したプロジェクトなので、受賞の連絡をいただいた際は大変嬉しかったです。
今回のプロジェクトは図書カードNEXTを管理されている日本図書普及(株)様を初め、事業・開発・倉庫・取次会社様にもご協力いただきました。皆様のお力添えなくして、現在の安定稼働はなかったと思います。今回の受賞は私だけのものではなく、図書カードプロジェクトチーム全体に対するものだと考えています。プロジェクトに携わってくれた皆様に心から感謝しております。
また、図書カードNEXTの導入は、私が新卒で入社した当初からずっと実現したいと思っていたプロジェクトでもあります。案件が起案された際に手をあげた私に、プロジェクトを任せてくれた当時のリーダーやマネージャーにも感謝しています。このプロジェクトを経験したことで、効率的なプロジェクトマネジメントやアーキテクチャを学ぶことができ、私自身も大きく成長できました。
ーー今後楽天グループで挑戦したいこと、ビジョンなどがあれば教えてください。
入社した時から「ユーザーフレンドリーなサービス」をモットーに開発してきました。
また、私自身ヘビーユーザーなので、普段から多くの楽天グループのサービスを利用しています。ユーザー目線を持った開発者だからこそ、提案できる改善ポイントも多くあると感じています。
「楽天グループはどのサイトよりも使いやすいよね」と言ってもらえるようなサービスを、開発から実現したいと思っています。今後も提案力や技術力を磨いていきたいと思います。
ユーザー目線の開発者であるRyoさんならではの提案を、今後も期待しています!
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