エンジニア経験者だから書けるスカウトメールの秘訣!楽天ITエンジニア採用担当、Akikoさんインタビュー【働くかたち】

みなさん、こんにちは。R-Hack編集室です。

楽天グループではさまざまな人々が働いています。この「働くかたち」のコーナーでは楽天コマースカンパニーの働き方やお仕事について、メンバーの活動を通じてお伝えいたします。

今回はコマーステクノロジー統括部で開発側HRとして勤務されているAkikoさんに登場いただきます。

コマーステクノロジー統括部のHRでは、コマースカンパニーで提供している楽天市場、楽天トラベル、ラクマ、GORAなど開発部門全般のタレントマネジメントを実施し、コマースカンパニーテックについて、様々なチャネルを通してメンバー・カルチャー・働き方等を広く知ってもらい「カルチャーフィットする優秀な方々」の採用を目指しています。

お話を伺ったAkikoさんは中途入社で2013年から楽天に入社し、現在はこの部門の採用担当者として活躍されています。(文中の敬称は略させていただきました)

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ーーAkikoさんは2013年の入社なんですよね?どのようなキャリアを経験されましたか?

Akiko:はい、2013年の1月ですね。当時はプロデューサーとして中途入社しました。それ以前の仕事はQAエンジニアだったのですが、楽天に入社した後はOSPDという部署で楽天S4( Super Social Shop Service、ソーシャルメディアに企業ページを簡単に開設、運営できる機能を提供していた)、店長の部屋ブログ、レビューのプロデューサーを担当しました。

それから産休・育休を経て2015年10月に復職し、復職後は楽天トラベルの開発側HRとして業務を再開、という感じです。今の組織が発足する前から、私は一人目のHRとして採用から退職まで人事領域全般に携わっていました。現在も主に採用を担当しています。

ーー今回「コロナ禍で激変した採用戦略」というテーマのイベントに登壇されましたが、これはどういう経緯だったんですか?

Akiko:ビジネスSNSの「LinkedIn」はご存じの通り、世界最大のダイレクトソーシングツールです。私は3年前から社内でLinkedInリクルーターアカウントを用いて採用に活用していました。エンジニア採用領域において、エンジニア経験のある人間が採用を担当することは珍しいんですが、やはりその経験はかなりのアドバンテージになります。

さらに他の採用ツールと掛け合わせることでデータ分析等も実施しているんですが、これは他社と異なるところかなと思っています。また、1名の採用候補者にかける時間が長いのも特徴です。そういうこともあって、私がどのように利用しているかを知っているLinkedIn担当のコンサルタント方経由で今回登壇のお話をいただきました。

ーーAkikoさんがイベントで特に伝えたかったことは?

Akiko:実は今、日本のエンジニア採用の市場規模は縮小傾向にあります。

というのも、コロナ禍前は各社エンジニアを海外から採用していたんですが、現在はビザが下りないため、日本国内のエンジニアを取り合っている状況です。単純計算でコロナ禍前と比較して518万人の採用候補者が消えた状況になっているんです(コロナ前:全世界が採用ターゲット、ターゲット数約520万人 コロナ後:日本国内のみがターゲット、ターゲット数約1.9万人)。

そういった状況下で採用の質を向上させるため、一通目のスカウトメール送信にかける時間を増やして対象候補者を徹底的にリサーチした上でスカウトメールを送ったりしています。それによって高い返信率を得ることができるんです。話を聞くと、他社ではここまで時間をかけていない様子で、私のターゲットからの返信率は異様に高いと驚かれていました。

ーー必殺のスカウトメールですね!具体的にどういう内容なんですか?

Akiko:テンプレートメールは職種ごとに作成してます。その職種の多くの人が抱えている課題について触れ、楽天ではこういうのができますよと丁寧にお伝えしています。カスタマイズメールはその人次第ですが、ターゲット候補者の情報を探すためにネット上のあらゆるところから情報を探してますね。

エンジニアであれば論文等がネット上にあったりしますから、そこからSNSアカウントを見つけたり。SNSアカウントを見つけたら、過去1年分くらいのポストは全部確認してます。そしてターゲットが働く上で何を重視しているのか、どういう環境で働きたいのかをチェックしてそれが楽天ではできますよ、という内容でメールを作成してるんです。

ーー解像度高いですね。最後にAkikoさんが考える、必要な人物はどのような方でしょうか?

Akiko:シンプルです。自分で能動的に考えて自走でき、最後まで走り切れる責任感のある人です。かつ弊社のGet Things Doneの文化にフィットする人が望ましいですね。

 

ーーありがとうございました!

 

今回の登壇の内容、質問の回答についてはこちら( https://lein.co.jp/)に掲載しています。